pancolor F1.8/80mm その2 ~絞りとボケ~
今回は絞りとボケ——+描写——のついてです。
その前に前回レンズの写真を貼り忘れました。
このレンズは前回記事で述べたように,背景を上手に使わないとボケが硬い画になってしまいます。それから,80㎜となると,ピントもシビアになってきますので,その辺を今回はダラダラ考えていきます。
上から,F1.8,4.0,8.0——記憶上——となっています。80㎜のレンズですので,ピント部分も特別近くはない撮影です。F1.8だとボケが多すぎで何だかイマイチな気がしますが,F4.0,とF8.0だと好みが分かれそうです。立体感の強いF4.0の方が個人的には好みです。
このような撮影では,ボケの大きさと構図・立体感を意識すれば十分ですが...
前の三枚よりも,ピント面・ボケの対象が近くなりました。
F1.8だと,印象的といえばそのようにも感じますが,一枚の画としてみると,ボケが大きすぎるように感じます。右下のボケが少々気になるところです。
F4.0では緩和されましたが,まだ大きいように感じます。
F8.0だと,大分ボケとしては小さくなりましたが,立体感を生むには十分なボケです。ピント面も広く,シャープになってます。
このように,寄ってとるとピント面が薄く,背景もボケやすくなるので,全体のバランスが大切になってきます——後でトリミングをするなら少し話は変わりますが。著者は35㎜をメインで使っていたのでなかなかこのボケの変化にはなれません。35㎜——Flektogon——だと「ボカしたかったら開放付近でよればよい。」ぐらいのノリでよかったのですが,よりすぎず離れすぎず,絞りすぎず開きすぎずと手間が増えます。
開放で撮った画です。周辺の光量落ちが明らかですが,その分中央に目を引き付けることができます。
この画はピントの薄さがよくわかると思います。上の画は中央にピントを合わせたつもりですが,花全体にピントが合っていないのでぼんやりした印象を受けます。
一方下の写真は,花のおおむね全体にや葉っぱにピントが合っているので,上の画よりもよく見えます。
開いてそうで,絞っている画。F4.0ぐらいです。もう少し明るい方がよかったですね。
例のごとく,フルサイズの画は
http://f.hatena.ne.jp/kky129photon/
にあります。
次回は,紹介しなかった画を投稿したいと思います。