【Photosophy】P.3 記録から作品へ §2 構図の選択
今回は、前回記事の続きになります。
前回記事はこちらになります。
前回記事では、
カメラで撮っても上手に撮れないって?
だったら身近なところで練習するといいよ!
といった感じの事を言いました。
しかしながら、
練習ったって、どんなこと気にして練習すればいいんだよ!
という突っ込みが来そうなので、今回は意識ポイント1として、構図について書きたいと思います。
構図を制する者は写真を制する
という言葉があったようななかったような気がしますが、この言葉は間違っていないと思います。
しかしながら、写真を撮るときにいちいち何とか構図だなどと気にしては、写真撮影がおっくうになりかねません。
ですから、ここでは撮影しようと構えたときに、
あれ?これ面白くないな。
となった際に、最低限意識しておくと、うまくいく撮影スキルを紹介したいと思います。
まず、こちらをご覧ください。
こういった、建物やイルミネーションといったものは、難しいことを考えるよりも、正面から撮影した方がよかったりします。
ですから、まずはシンプルに撮影する事を頭に入れておいた方が良いでしょう。
さて、問題はシンプルに撮影したら面白くないものです。
以下、著者の撮影した、かろうじでよい例をあげながら紹介していきます。
その1
ローアングル
丁度、通りの奥が真ん中に来るように撮影しています。
こういった、まっすぐ伸びた道を撮影すると、なんだか面白みがなくなることが多いです。そういう時は目線を下げて撮影しましょう。そうすると、違った写真が撮影できると思います。
また、上の画は25㎜のレンズで撮影しています。やや広角の画角です。
この画は、さらに目線を下げて撮影したものです。
意識したこととしては、道の先が画面の中央に来るようにしたことです。
なんてことのない道を撮影したものですが、印象的かと思われます。
このように目線を下げて撮影する事をローアングル(撮影)といいます。
ローアングルで撮影する際は、望遠気味の画角よりも広角寄りの方が撮影しやすいです。
その2
影(と光)
特に明るい昼間に撮影する際は、影をうまく利用して撮影すると明るいところと暗いところの対比が生まれ、写真に締まりが出ます。トンネルの反対から出口を狙ったりするのも面白いです。
雲とコラボしても面白いです。上の画だと建物がシルエットとなって、雲・建物を単体で撮影したのとは違う印象を与えてくれます。
上の画は影に映った自分を撮影したものです。主題は自分の影になるわけですが、陰が両サイドを絞る役目もしています。
その3
遠近感
例えば、家の花壇に花があったときに、どうやってぼかすとうまく撮影できるでしょうか。
上から見下ろすように撮影するのはあまり良くないでしょう。
カメラのピントはおおむね平面上に合います。ですから、花壇とカメラが平面上に来るように撮影すると、必然的にボケの少ない写真になるか、ボケが一様に近い写真になります。
そこで、ピントを合わせたい花を上の画のように斜め方向から撮影する事によって、階調のあるぼけを生むことができます。
今度は赤い木の実——名前が分かりません——にピントを合わせて、後ろの道を背景にしたものです。丁度、白い服を着た女性が通りかかったので、画のアクセント的な効果が生まれました。
このように撮影すると、ぼけの大きい部分と小さい部分の両方を収めることができます。
まとめますと、
1.ローアングルにしてみる
2.影を利用する
3.立体感を意識する
他にもあれも大事だこれも大事だという事はありますが、とりあえずこの点を抑えていれば、撮影スキルアップのきっかけになると思います。
初めのうちは、あれもこれもとなるとだんだん面倒くさくなりますので、このぐらいの方が良いと思います。
もっと構図を極めたいという方は、「写真 構図」で調べますと、かなり細かい構図の話がされていますので、そちらも参考にして下さい。
写真の元記事は
になります。
参考になればと思います。