【Photosophy】P.4 記録から作品へ §3 構図は絵画から学ぶべし
先週は暴風の影響で家に帰れず更新できませんでした。
友人の家に1日泊めてもらいました——感謝。
今回は、題からわかるように今回は今日個人的な意見になりますのでご承知の上でご承知の上でお読みいただければと思います。
まず簡単に絵画と写真の相違点として、
絵画・・・対象をイメージとして、キャンバスの上に作者のイメージを再構築する。
写真・・・対象を切り取る。
という違いがあります。
ですから、
絵画で書かれている作品が見たものそのままであるとは限らない。
という点に注意をする必要はあると思います。
分かりやすい例だとヴァン・ゴッホの星月夜でしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E6%9C%88%E5%A4%9C
教会や糸杉が描かれていますが、実際に存在していなかったようです。
他にも、宗教画などは、聖書や叙事詩を参考にして書かれたものが多いので架空の世界を描いたものであると考えてよいでしょう。
このように、絵画と写真では明らかな違いがあるのですが、明らかに類似している点として、
視覚に訴えるものである
という点があります。ですから、絵画にしても、写真にしても、
そこに何が描かれている(写っている)のか
が大切なのです。
そうなってくると、結局フレームワーク、つまり構図が大切になってくるのです。
現在では、誰でも写真を撮影することができますが、絵画はそうはいきません。下書きから色を付けるまでかなりの時間を要します。そうなってくると、画家は1枚1枚にそれだけ気を配るものです。当然その中に構図も含まれるでしょう。
さらに、我々が美術館に行って見られる絵画は現在に残る価値のあるものです。
つまり、
専門家のお墨付きの画
なのです。
ですから、雨が降って撮影に行く気になれない日には、美術館に行くことをお勧めします。
美術館に行っても結局どうやって見たらいいかわからない。
という方もいるようですが、そんな方に著者は、
構図と画角とフォーカスそれから色味を見るのだ!それで2,3時間はつぶせるのだ!
と助言いたします——2,3時間も美術館を徘徊していると同行者に嫌われる可能性がありますので、1人か趣味の合う人と行くことをお勧めします。
このセクションでは、何でもないものを何でもあるように撮るというのがテーマだったので、その点に焦点を当てますと印象派の絵画が参考になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8D
それから、物撮りをする方は、静物画も参考になります。静物画は多くの人が広い時代に書いていました。
ポートレートなら肖像画も参考になるでしょう。まるで瞳が活きているかのような作品もあります。
そんないろんな作品どこで見られるんだよ!
とクレームが来そうですが、ご安心ください。国立西洋美術館に行けば全部見れます。
https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
常展なので、いつでも見れますし、入場料も安いです。
構図のスキルアップを目指したい方は是非行ってみるといいと思います。
ちなみに現在、ハプスブルク展をやっているようです。
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019haus_habsburg.html
※1月26日までです
東京都美術館のコート―ルド展もお勧めです。20世紀前後の有名な画家の絵画が多数見れます。
https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_courtauld.html
※12月15日までです。
それから、上野の森美術館では、ゴッホ展をやっています。こちらも、ハーグ派と印象派の画家の画もあるので参考になると思います。
http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=913189
※1月13日までです
両方とも上野公園にあるので
遠くていけないぞ!
という方は、地元の大きな美術館を探してみてください。
行って、何の参考にもならない事はないと思います。
【今週の1枚】
ひたちなか海浜公園のコキアです。35mmのレンズしかもっていかなかったのですが、そこそこよく撮れました。
ご覧いただきありがとうございます。