【Photosophy】P.7 写真撮影概論 §3 シャッタースピード
先週はいろいろやることがあったので書けませんでした。
さて、今回はシャッタースピードについてです。
シャッタースピードは、カメラの内部にある画像素子に外部の光を当てる秒数の事だと思っていただければ、もう何にも語るところはありません。今回はそれで終わりにして、他の物の事と相関関係の話に移ってもいいのですが、一応しっかり書きたいと思います。
まず、フィルムカメラの原理から話をすると分かりやすいので、その話からしたいと思います。
フィルムカメラの原理は簡単に言いますと、レンズを通して入ってきた光をフィルムに感光することで、感光した分の光をフィルムに定着する。そして、諸々の化学変化を起こすことで、写真になるというわけです。
デジタルカメラになっても太字の部分は何も変わっていません。フィルムの代わりに画像素子なるものが内蔵されているのです。この画像素子の光の感度をいじるのが、ISO感度の調整のなるのですが、この話は次回に...。
どうでもいいですが、著者は光学の勉強を——工学部でも学科違いで講義がないため——独学でやろうと思ったのですが、下準備が多すぎて諦めました。電磁気学を完璧にできないといけないんですよねあれ...。
さて、余談はこの辺にして、実際にシャッタースピードを変えるとどうなるかといいますと、
動きを表現できる
という利点があります。この動きを具体的に挙げますと、
- 乗り物などの動くものの動き
- カメラ本体のぶれ
- 流し撮り
などに分けられます。
後者の方は基本的に望ましくないものです。いわゆる手振れといわれるものです。
オートの設定で撮影するとぶれることがたまにあると思いますが、そういったときは設定をシャッタースピード優先——モードSかTv——にして、ある程度短くするとぶれなくなったりします。
以下作例を挙げていきたいと思います。
流し撮りですね。ポイントはシャッターをあんまり長く開けすぎないことです。
183秒もシャッターを開けているので、三脚必須です。このぐらい開けると道路を通る車はビームラインと化します。
もっと近くで撮影すると臨場感が出ます。
中途半端にやるとこのようにビミョーに動体が残ってしまいます。6分も開けたんだから消えてくれよ!というのが内心ですが...。
個人的に好きな1枚。色味がいい感じなんですが伝わりますかね...。
絞りを大きくして分はシャッタースピードとISO感度で稼ぐことになるのですが、ISO感度を上げるとノイジーになります。なので、上の画のようなときはシャッタースピードで稼ぎたいものです。
ただし、あんまりシャッターを開きすぎると、微妙な揺れも拾ってしまう——例えば風の影響——ので、そこは難しいところです。
この画はビミョーですが、水鏡を綺麗に撮影するのに、少し長めにシャッターを開くとうまくいきます。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
次回はISO感度編です。この話が終わると、プログラムオート機能の話などを展開したいと思います。
今回の写真たちは、1枚目以外は過去の記事の物です。
今回の記事にはありませんがこちらもお勧めです。