【Photosophy】P.10 写真撮影概論 §7 ホワイトバランスを調節しよう。Ⅰ
今回はホワイトバランスについてになります。
ホワイトバランスはrawで撮影すればあとから調整できてしまうのですが、rawで撮影するとスマホで扱えなかったり、あとから変更すると何だか見たときの色が分かんなくなったりするので、できるものならその場で合わせたいものです。
実際ホワイトバランスを調整するのは慣れてしまえば簡単なものです。
まずはメニューを開いてください。といいたいのですが、カメラについているたくさんのボタンからホワイトバランスを調整できます。
「そのボタンはどれですか?」
といわれますと、これがなかなか厄介なのです。
というのも、
メーカーによって——さらに機種によって——全く違うからです。
ボタンもそのボタンを押せばすぐにホワイトバランスを調整できるものもあれば、ボタンを押した後さらにそこから選択する必要がある場合があります。
という事で、記事にするにもなんだか難しいのです。
説明書を見れば書いてあるのでしょうが・・・まぁあんなもの見たくないですよね(笑)
いちばん解決手段としていいのは、「(カメラメーカー) ホワイトバランス 調整」で検索すれば出てくると思いきや・・・意外と出てこない...。
その為、以下で頑張って説明したいと思います。
まずは覚えておくと便利なボタンとして、
ソニー Fn
キャノン Q set
ニコン info
オリンパス OK
シグマ QS
パナソニック Fn2 Q.MENU
ペンタックス info
富士フィルム Q
(機種によって違う可能性あり)
があります。
このボタンを押すと、アイコンが選択できるようになると思います。
ここから撮影に必要な設定を選んで変更することができます。
ホワイトバランスはここから選択して変更が可能です。
もう一つの方法としては、カスタムボタンに割り当てる方法です。
カメラによってはあらかじめWBというボタンがあり、そこから調整できますが、そうでない場合は割り当ててしまいましょう。
これは、メニューを開くとカスタムキーの設定といった名前の項目がありますので、そこから割り当てられるはずです。
詳しくは説明書等で確認しましょう。
ホワイトバランスはパッと調整できた方がいいので、感覚で押せるぐらいになっておきましょう。
↑こうした食べ物の写真はちゃんと設定しないと、おいしくなさそうに見えることがあります。
今回はここまでです。
次回もホワイトバランスの話になると思います。
VOIGTLÄNDER NOKTON classic 40mm F1.4 SCを持って偕楽園に行ってきた。
偕楽園に行って新しいレンズで梅を撮影してきました。今回はその時の写真です。
今回は撮って出しになります。が、その前に新しいレンズについて軽く。
今回購入したレンズは、VOIGTLÄNDER NOKTON classic 40mm F1.4 SC
になります。カメラに取り付けるとこんな感じです。
Close Focus Adapterを装着しています。
かなり小さいレンズになので持ち運びに便利です。レンズコーティングの色がいい色味です。
コシナが出しているマニュアルフォーカスのレンズになります。SCとはシングルコーティングの事です。通常は複層のコーティングをするのを単層のコーティングになっています。オールドレンズのような写りにシフトしていると考えればよいでしょう。
このレンズの細かい話はジェット大輔さんが動画で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
オールドレンズ寄りなら解像感はどうなの?と思われるかもしれないので、絞りごとの写真をご覧いただきましょう。上から順にF1.4、F2.8、F4になります。
ピントは、ERDINHERと書かれた文字のINのあたりに合わせています。
F1.4 ではかなりフワフワしていますが、F2.8ではかなり解像感が増しており、F4では完璧に近いぐらいの性能を発揮しています——中央部分なので、当たり前といったらそうですが...。厳しくチェックする人は四隅も確認するのですが、著者は四隅の解像感はそんなに気にしないのでやりません。
それでは、以下で作例をご覧いただきます。
まずは、千波湖での写真を
絞って撮影——いくつか忘れた。クイナというそうです。
黒いガンダムならぬ黒い白鳥。
コクチョウ——又はブラックスワン——というそうです。
下のリンク先で、千波湖にいる鳥の名前が知れます。
さて続いて偕楽園です。
偕楽園は本園内は有料ですがその周りは無料です。
本園の外の方が人が少なく、道も平らなのでのんびりできます——平日+コロナの影響はあると思います。
こんな感じで園外は人がまばらでした。
注)この写真は、Pancolor 80㎜ F1.8で撮影。
これはPancolor 80㎜ F1.8開放で撮影したものです。このレンズのボケも癖がありますが、nokton classicの方は癖がえげつないです。
まずは普通めの写真から、
最後の写真以外は開放です。
周辺減光がかなり激しいのが確認できると思います。
続いて癖が強い写真たちを見ていきます。
開放時のボケが荒れと、逆光時の強烈なゴーストが印象的な作品に仕上げるというかなんというか。とにかく使いこなすと楽しいレンズです。最近の完璧なレンズにはない特徴といえます。
最後にこんなものも撮影しました。
影が何だか人みたいで印象的でした。
何の花だかわかりませんが、これも開放で撮影しました。
これで最後です。
普通に撮っているのですが、開放ではフィルム寄りの写りになりますね。
最後に、晴天屋外での撮影はNDフィルター必須です!
絞らないとオーバーになります。
ご覧いただきありがとうございます。
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【Photosophy】P.9 写真撮影概論 §6 プログラムオートを使う
今回はカメラをオート撮影から卒業するために、プログラムオートというモードを使ってみよう!という記事です。
プログラムオートはモードダイヤルのPになります。
このモードはどんなモードなのかといいますと、
露出を任意で合わせられて、ダイヤルを回すことでシャッタースピードと絞りの組み合わせをカメラが自動で決めてくれるモードです。
カメラ初心者からのステップアップに丁度いいモードといえます。
撮影時の手順としては、
⓪ ホワイトバランス等、諸々を決める。
① ヒストグラムと画面——ファインダー——を見ながら、露出を調整。
② ダイヤルを回してシャッタースピードと絞りの組合せを決める。
③ シャッターを切る。
といった感じです。⓪のステップは取り合えず考えなくてもかまいません。よくわからなかったら、ホワイトバランスはオートにしておいてください。
それから、ISO感度もオートで構いません。
取り合えず、この①~③のステップでシャッターを切ってみてください。
そして、撮影した写真で確認してほしいのは
といったところです。
Ⅰ、Ⅱについては撮り直しが必要になりますし、Ⅲについても大切なので以下でそれぞれ扱いますと、
【Ⅰ、ブレている】
ブレているときは、手振れか被写体ボケによるものです。この場合はシャッタースピードをより速くしましょう。
【Ⅱ、ボケ具合がよろしくない】
ボケ具合が良く無いときは、F値を調節します。
といった感じに調節します。
基本的には①~③とⅠ、Ⅱを調節すればよいのですが、
あれ?もっとシャッタースピード——絞り——を大きくしたいのにできないぞ?
という事が起きます。これは、ISO感度オートにすると、ISO感度の値は低めに設定されていることが多いためです。こうなるとⅢの項目を気にしなくてはなりません。
【Ⅲ、ISO感度がいくつか】
より自由にカメラの設定をいじりたくなった時にオートのときのISO感度がいくつだったかを知っておくことは大切です。また、プログラムオートの設定でISO感度を固定することでシャッタースピードとF値の組合せを変えることもできます——意外とこの使い方が使える。
ISO感度を大きくしすぎるとノイズが乗りますので、それも含めて知っておくのも大切でしょう——そのためプログラムオートでISO感度オートにすると、ISO感度の値は低めに設定されていることが多い。
今回はこの辺で終わります。
写真を使用しなかったので、最後に1枚。
なかなか癖の強い画ですよね。このレンズについては次回ご紹介します。
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