写真ブログ

ぼちぼち写真をあげています。

レンズ紹介 flektogon F2.4/35mm  その3 ~ボケ編~

 だいぶ期間が開きました。とりあえずflektogon F2.4/35mmシリーズを一時完結したいと思います。レンズは空白の期間に増えましたので,素材十分です——ただし,撮影済みとは限らない...。 

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背景ボケが割と柔らかめです。

 柔らかいと言い切るとあれですが,悪くはないと思います。近接性能も優れているので,これは大きなアドバンテージだと思います。

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発色は悪くないですね。

 さすがに空に向けている部分は固いですし、ピンと面と距離が出るとどうしても固そうになります。ただ,発色は良いので——特に赤・黄系——画としてはまずまずです。

寄れるレンズなので,小さい花も大きく写せます。ただ,腰が痛くなります。腰痛持ちの方は気をつけてください。

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こういう写真はあるオールドレンズならではかもしれません。

  画面右側のボケはグルグルボケのオンパレードです。しかしながら,花の黄色,岩・土の色の出具合が良いので,画としては十分ありです。むしろ,こうしたレンズ特性ともいえる部分は,現代の高級単焦点レンズでは完璧に補正されているので,ある意味特殊といえるかもしれません。

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ある程度光を与えると,いい絵が生まれる印象です。

 発色が良い。よく寄れるので,こうした撮影には持って来いです。明るい色に対して,素直に明るくとるとよく映るようです。後ろの六角形のボケは嫌う人も多いですが,個人的には悪くないと思います。むしろ,こうした明るい絵には映えているようにも思えます——中央左上の赤い六角形ボケが個人的には好きです。

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狙ったわけではありませんが,雰囲気を増してくれてます。

 フレアやゴーストはうれしくないことが多いですが,上の写真では映えた例です。古い感じの路地に赤いフレアが入ったことで,夕方の雰囲気がより際立っています。ちなみに,赤いフレアはこのレンズの特性だと思われます。普通のレンズの青いフレアだったら,雰囲気が壊れていたかもしれません。

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少し神々しさが増しています。

 映えたフレアその2です。

 

 オールドレンズですので,レンズ特性による問題は必ず出ますし,カメラ補正もほとんど効きません。しかしながら,こうしたレンズの特性がうまくはまると,他にはない画を生み出すことが可能です。まぁ,使い手次第といったところでしょう。ただ,マニュアル操作が増えた分,撮ることの楽しみやメカメカしさによる所有欲は満たされます——ここ大事です。

 ただ,手振れはどうにか防ぎたいところです。そこでSonyのαボディが活きてくるというわけです。

 

http://f.hatena.ne.jp/kky129photon/

ここにフルサイズでの写真が上がっておりますので,興味のある方はまじまじご覧ください。

 

次回以降は新レンズに移ります。更新日は意外と早いかもしれません。